イヤホンを購入する際、みなさんはどのような点を重視して選んでいますか??
- 価格帯
- デザイン
- 有線・無線
- 音質
- 遮音性
- 音漏れ
- プラグの形(ストレート型,L型)
- etc..
私がイヤホンを購入する際に一番重視するポイントは、第一に遮音性を重視します。その理由はイヤホンを利用するシーンで圧倒的に多いのが、外出時だからです。
特に私は地下鉄通勤なので、電車の走行する音も大きく、普通のイヤホンでは防ぎ切れません。どんなに音質の良いイヤホンでも外部の雑音が入ってきてしまっては元も子もありませんよね。
私は好きな音楽を綺麗な音で楽しみたいので遮音性を重視していますが、中には歩きながらだと緊急車両の音に気付かないから危なくて嫌だという人や、何となく音楽が聞けていればOKという人もいると思います。
しかし今回はこの記事のタイトルに沿って、外出先で音楽を本気で聞きたい人向けのイヤホンの選び方をご紹介させていただきます。
遮音性が高いイヤホンを使用すると外界から遮断され、音楽の世界にどっぷり浸かれます。そんな世界を是非体験してみてください。
サクッと読むための目次
イヤホンを購入する時に決めておくポイント
購入する価格帯はハッキリさせておく
ここが一番大事なポイントです。
イヤホンに限らず、ヘッドフォンやスピーカーは上を見れば切りがなく、とてもサラリーマンの給料では賄いきれない趣味です。ある程度無理のない金額を決めたらそれ以上の商品は見ない事が大切です。
※今回の記事では、イヤホン本体に関しては10,000円~30,000円程度の商品を紹介しています。
【音質】スペックよりも口コミを参考にする
イヤホンは楽器と同様に、新しければ良い・新製品だから良いという物ではありません。
使用している間に、エージング(慣らし)されて音の硬さが取れる事で音に丸みが生まれるといわれる事もあります。
都市伝説だと思った事もありましたが、長年使用した私のイヤホンと同じイヤホンの新品を聞き比べると細かく口で説明する事は難しいですが、音は全然別物だと感じた経験があります。
ネットにはオーディオに関するマニア達が大勢いて、有り難い事に様々なレビューサイト(Amazon/価格.com/e-イヤホン)で細かくイヤホンの印象をレビューしてくれています。自分の良く聞く音楽を同様に聞いてるマニアを探して、その人のレビューを追っていくと良い商品に繋がる可能性が高いです。
※今回は上記リンクを掲載した商品『SHURE SE215』は本記事でも紹介しておりますのでご覧ください。
【遮音性】イヤーチップをこだわりぬく
カナル型とインナーイヤー型について
イヤホンには、カナル型とインナーイヤー型の二種類が存在する事をまずは説明しなければなりません。
カナル型 | インナーイヤー型 | |
---|---|---|
遮音性 | 良い | 悪い |
音漏れ | しにくい | しやすい |
装着方法 | 耳の穴の奥に挿す | 耳に引っ掛ける |
疲れやすさ | 疲れやすい | 疲れにくい |
インナーイヤー型は、iPhoneに付属されているタイプのイヤホンです。耳に引っ掛けるだけなので掛け心地も良く、周りの音が聞こえやすく車両が近づいてきた時に避けやすかったり、電車の乗り過ごしをしにくいイヤホンです。
カナル型は、イヤーチップと呼ばれるゴム製やスポンジ製等のアタッチメントをイヤホンに装着して耳の中に挿入して使用します。
イヤーチップが耳の穴を完全に塞ぐような最適なイヤーチップを選択できた時にまるで耳栓をしたかのような静寂が外出中に手に入ります。当然イヤホンなので音楽を再生すれば、心を無にして音楽の世界観をどっぷり堪能する事ができるでしょう。
その代り、デメリットとして外の音は何も聞こえないので歩きながらの利用は危険です。
インナーイヤー型とは逆に、近づいてきた車に気付けませんし、電車内アナウンスを聞き逃して乗り過ごしてしまう頻度も大幅に増えてしまいます。
私の場合、乗り過ごしを防止する為、GPSを利用して降りる駅が近づけばスマートフォンが震えるアプリを利用して乗り過ごしを防いでいます。
イヤーチップ(イヤーピース)について
インナーイヤー型とカナル型の違いは分かっていただけましたか??
私のオススメする遮音性抜群で音楽の世界観にどっぷり浸かれるタイプのイヤホンは『カナル型』。そして重要な役目を果たしているのがイヤーチップなのです。
イヤーチップは、耳の穴の中というとてもデリケートな部分に触れるので清潔で繊細なのが絶対条件。
そして遮音性を高めるためにはイヤーチップで耳の穴を塞ぐという点を満たさなければなりません。
イヤーチップが小さいと隙間が空いて遮音性が悪くなりますし、逆に大きすぎるとと耳の中を拡張するような負担がかかってしまいます。
また初めてカナル型のイヤホンをする人の中には気分が悪くなってしまう人もいるようですので、まずはカナル型のイヤホンが自分の体に負荷はないか確認する事をおすすめします。
そして遮音性が高いという事は、密閉度が高いので同時に音漏れもしにくい状態になっています。一石二鳥ですね♪
オススメのイヤーチップとイヤホン
本題です。
カナル型イヤホンで、自分に合ったイヤーチップを選ぶ事が外で音楽を快適に聴く最善の方法という事がお分かり頂けたと思います。
そこで私がオススメする2社のイヤホンとイヤーチップをご紹介させていただきます。
クラシックなど高音をクリアに聞きたいならば『ETYMOTIC RESEARCH』
高音がクリアで定評のあるETYMOTIC RESEARCH(エティモティックリサーチ)社がおすすめです。
この会社はイヤホン以外にも補聴器や音響測定器なども作っている音のスペシャリストです。
私もEtymotic Research社のイヤホン『HF5』と『ER-4S』の二本を所有していますが、他社のイヤホンに比べて圧倒的に高音がクリアなのが特徴的です。特にHF5はiPhoneやiPodなどのスマホや電子オーディオ向けにチューニングされているのですぐに遮音性の良さとクリアな音質を感じる事ができます。
それに対してER-4Sは、かなりの玄人仕様でiPhoneやiPodでは大きな音が出せません。
外出先で使いこなすには、ポータブルオーディオアンプという機材も必要になるので、更に良い音を外出先で聞きたいというこだわりをお持ちの方にはかなりおすすめのイヤホンです。
そして何といっても通称3段キノコと呼ばれるイヤーチップ『トリプルフランジ』が標準で付属品で付いてきます。
見た目の通り、先端から段々と太くなり、耳に入り込んだフランジ(円筒形などの出縁)が遮音性能を最大限まで上げ、音漏れを防いでくれます。
バンドサウンドが好きなら『SHURE』
ベースの深みのある低音や太鼓の力強さのある低音など特にロックやメタルなどを好む人におすすめなのがSHUREのイヤホンです。
中域や広域も耳に刺さるような違和感もなく、特に『SE215』という機種は1万円程度と入門用には非常に向いています。
またSHUREのイヤホンケーブルは、イヤホン本体から取り外す事ができて断線や故障した場合にはケーブルを買い替えるだけで元通り使えるという利点があります。
SHUREのイヤーチップは、通称弾丸イヤーチップと呼ばれており、その名の通り弾丸のような形からマニアの中で呼ばれています。
正式名称は、『ソフト・フォーム・イヤパッド』。この商品の特徴は、潰すとすぐに元の大きさに戻る低反発。指でイヤーチップを潰して耳の中で元の大きさに戻る過程で最適な大きさで耳の中に納まりフィットする仕組みです。
SHUREでも先ほど紹介したトリプルフランジ型のイヤーチップも販売されているので、自分の耳にフィットするイヤーチップを探しましょう。
可能であれば必ず視聴をする
音質の良し悪しも味覚と同じく感じ方が人それぞれ異なりますので、可能な限りは自分の足で家電量販店やオーディオ専門ショップへ行き自分の耳で購入したいイヤホンの視聴をしましょう。
高級イヤホンが視聴できるお店
大型のヨドバシカメラやビッグカメラであれば、イヤホンコーナーにガラスケースに入れられた高級イヤホンが飾られています。
店員さんに一言言えば出してくれるので、視聴させてもらいましょう。
視聴する際のポイント
お店でイヤホンを借りた場合、聞く音楽はいつも聞いている曲を聴くようにしましょう。
視聴する音楽によっては天と地ほどの差があります。例えば高級機材で録音されたマイケルジャクソンを聴くのとマイナーなバンドが普通の機材で録音音源を同じイヤホンで聴くのでは天と地の差があります。
高級イヤホンは音質が良く、細かい音まで拾ってしまうので、音源が録音された環境の差が顕著に出てしまいます。
購入した後でいつもの曲を聴いたら印象が違うとならないよう気を付けましょう。
しかし高級イヤホンは今まであまり聞かなかったジャンルの音楽の楽しさを発見できるようにもなります。
例えばオーケストラの各楽器の場所が音から分かるほどに臨場感を感じられたり、大物洋楽歌手の息遣いから声量、迫力までも感じられるようになったので、一概にいつも聞いてる音楽で視聴をするべきとも言えない所もあります。
イヤホンにこだわった末路
イヤホンはメーカーごとに特徴のある音作りをしている為、更に高見の音質で音楽を楽しみたいとオーディオマニアはあれもこれもとイヤホンを次々に購入する『イヤホンスパイラル』という行為に陥る方が非常に多いです。
私も低音特化用、高音特化用、バランス型、特徴的と様々な高級イヤホンに手を出してきました。結局イヤホンスパイラルを脱する事のできた理由としては金銭的余裕が無くなった事です(笑)
最初にも書いた通り、ある程度の予算を決めたらそれ以上の費用は捻出するのはイヤホンスパイラルに陥る第一歩なので絶対に辞めておきましょう。予算の中で、色んなイヤホンを視聴した上で納得したイヤホンを購入して壊れるまで使い続ける事を強くオススメします。