格安SIMという言葉は良く聞くけれど、何か良くわからないという人が私の周りに多くいます。そして口を揃えて『仕組みがよく分からないから格安SIMは使わない』と答えます。
確かに通信系の契約はとても複雑で、私も格安SIMという言葉は、どこか不安な印象を受けるネーミングと感じますが、docomoやau、SoftBankなどと比べて圧倒的な安さでスマートフォンを利用する事ができます。
本日の記事は、格安SIMを契約する際に初心者が躓くポイントを中心に不明点や不安要素を解消していきたいと思います。
サクッと読むための目次
契約前に知っておきたいポイント
SIM(シム)とは?
スマートフォンには、SIMというプラスチックのICチップが挿入されており、これによりdocomoやau、SoftBankといった通信会社のネットワークを利用する事ができるようになります。
例えばiPhone6であれば、スリープボタンの真下の黒い穴にクリップの先端のような細いものを差し込む事でSIMトレイが飛び出す仕組みになっております。
スマートフォンでネットがしたければSIMが刺さっていなければ使えないという認識でOKです。
※SIMが挿さってなくても、Wi-Fiというネットワークを利用する事は可能です。
格安SIM(シム)であればどこの会社で契約しても良いの?
現在利用しているスマートフォンをそのまま使いたい場合は、スマートフォンに対応した格安SIM会社で契約をしなければ利用する事はできません。
大きく分けて、docomoのネットワークを使える格安SIMとauのネットワークを使える格安SIMの会社があり、各社で対応しているスマートフォンの機種を一覧にしています。docomoのネットワークを利用している、LINEモバイル動作確認端末一覧や、auのネットワークを利用している、mineo動作確認端末一覧など各社格安SIMのホームページを参考に、自分のスマートフォンが使える格安SIMなのかを、契約前に必ず確認するようにしましょう。
新しくSIMカードと同時に格安SIM会社でスマートフォンを購入したいという方は、動作が確認された機種しか販売されていないので、安心して購入する事ができます。
MVNOとは?
格安SIMについて調べていると、ついて回る言葉【MVNO】とは何者なのでしょうか。
仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、英語: Mobile Virtual Network Operator, MVNO)とは、無線通信回線設備を開設・運用せずに、自社ブランドで携帯電話やPHSなどの移動体通信サービスを行う事業者のことである。
引用:Wikipedia
ややこしい漢字と難しいアルファベットが並んでいますが、要はdocomoやauなどの回線設備を利用し、自社のブランドとしてサービスを提供している業者の事を指します。
【音声通話SIM(シム)】と【データ専用SIM(シム)】の違いは?
音声通話SIM(※)は、電話番号が付与され、データ通信も可能なSIMを指し、データ専用SIM(※)は、電話番号が付与されず、データ通信に特化したSIMになります。
※格安SIM会社によって名称が異なる場合があります。
データ専用SIMは、電話が使えない事で音声通話SIMと比べ、月額利用料を500円程度抑える事ができます。
また、データ専用SIMにはSMS(Short Message Service)という電話番号でメッセージの送受信に対応しているSIMが存在し、データ通信とSMSを利用する事が可能です。
データ通信 | SMS | 音声通話 | |
---|---|---|---|
データ専用SIM | ○ | × | × |
SMS対応データ専用SIM | ○ | ○ | × |
音声通話SIM | ○ | ○ | ○ |
※データ通信SIMでもLINEやSKYPEなどで通話をする事は可能です。
格安SIM(シム)会社を選ぶ際に気を付ける事は?
利用しているスマートフォンをそのまま格安SIMで利用したい場合、事前に自分のスマートフォンが格安SIMに対応しているかを必ず確認しておきましょう。
自分のスマートフォンが格安SIMに対応しているかは、各格安SIM会社のホームページに記載されている対応機種一覧を確認するようにしましょう。
今までdocomoで契約していたスマートフォンはLINEモバイルやDMMmobileで利用する事ができ、auで契約していたスマートフォンは、mineoやUQ mobileで利用できる場合が多いので覚えておきましょう。
SIM(シム)の種類が3つもあるけれどどれを選べばいいの?
SIMには、2017年2月現在3種類のSIMが用意されています。
引用:モバコレ
- 標準SIM
- microSIM(マイクロシム)
- nanoSIM(ナノシム)
2012年以降に発売されたスマートフォンはnanoSIMの場合が多いですが、念のため格安SIM会社の動作確認端末の一覧にて利用できるSIMの種類を必ず確認しておきましょう。
契約に必要な書類は何が必要?
- 本人確認書類(免許証など)
- クレジットカード
新規で契約する場合は、本人確認書類と本人確認書類と同じ名義のクレジットカードが必要になります。
また現在利用中のスマートフォンの電話番号を引き継ぎたい場合は、事前にMNP予約番号を取得しておく必要があります。ご利用中の通信会社(docomoやau、SoftBankなど)により取得方法は異なりますが、docomoショップやauショップで取得する事ができるので事前に取得しておきましょう。
MNP予約番号は電話やオンラインで取得する事も可能ですが、パソコンやスマートフォンの操作が苦手な方は、ご利用中の通信会社ショップで取得する事をおすすめします。
通信速度が速い格安SIMはどこ??
各格安SIM会社のホームページに記載されている通信速度は理論値であり、実際利用してみると速度は明らかに異なります。
その理由は時間帯や混雑具合で通信速度は異なるので、どの格安SIMが一番早いかを言い切る事はできません。
実際にどの格安SIMが速度が速いのかが分からなくて決めかねてる方も多いと思います。そんな時は速度を比較しているサイトやSNSで自分と近いエリアで生活している人の情報を集めて決定すると良いでしょう。
例えばTwitterで【LINEモバイル 渋谷】で検索してみた所…
うっかり渋谷で、LINEモバイル計測しまら、スゴイ数字デタ pic.twitter.com/v3vWrGs8uw
— Daiji Okuno Official (@odaiji) 2016年9月12日
このような投稿を見つける事が出来ました。都心であれば容易く見つける事ができるでしょう。
一番月額費用が安い格安SIMはどこ?
様々な条件はあると思いますが、今回はデータ通信のみのSIMで5GBのプランに加入したい場合、2017年2月現在で一番安い格安SIM会社は、DMM Mobileで1,220円/月です。他の会社は1,500円代もある中でDMM Mobileは約300円ほど低価格で利用する事ができます。
特徴のある格安SIMをご紹介させていただいた記事や、DMM Mobileを契約した記事でご紹介させていただきました通り、弊社ではDMM MobileのSIMを所有している社員が居ますので、今後また使用感の記事など掲載していきたいと思います。
契約まわりでdocomoやau、SoftBankと大きく違うのはオンラインで契約をする事
契約にあたり、用意するものやプランを決める事は従来の通信会社とは変わりません。
大きく違う所は、専門のショップではなくオンラインで契約をするため、すべて自分で理解して納得した上で契約しなければなりませんでした。
しかしここ数年で格安シム専門のショップもオープンし、契約に関してもショップ定員さんが分かりやすく丁寧に説明してくれるので、格安シムの契約やプランの理解が難しそうだと思って格安シムに変えていなかった方は、これを機に格安SIMデビューをしてみませんか?