平日でも大行列の吉田カレー。4つの掟(ルール)と必須トッピングを頭に叩きこめ

この記事を2行でまとめると

  1. カレーの概念を覆すカレーとの出会い
  2. 吉田カレー独自ルールを攻略してお行儀よく来店する方法

こんばんわ、お腹いっぱい馬小屋(@umagoya_xyz)です。

今日は【櫻井・有吉THE夜会】で食べログのベビーユーザーである「うどんが主食」が紹介していた荻窪で話題の『吉田カレー』を食べてきたので、ご紹介。

とにかく独特な空気感のあるお店だが、フルーティーで中毒性の高いカレーを提供する。独自のルールが沢山あって一見さんでは入店することすら躊躇してしまうレベルのクレイジー加減なので、訪問の際は事前に吉田カレー情報を頭に叩き込んでおくことをおすすめします。

吉田カレーへのアクセス方法

吉田カレーは、中央線や丸ノ内線が乗り入れるカレー激戦区『荻窪』に佇んでいる。新宿からであれば約10分、電車賃は170円でいける好立地。

まずは荻窪駅北口に出る

電車を降りたら、まずは荻窪駅の北口を目指す。バスのロータリーや交番、ドンキホーテなどが点在する荻窪駅で一番広い出口だ。

青梅街道を約5分も歩けば吉田カレーに到着

荻窪駅北口を出ると目の前にロータリーが広がり、その奥には青梅街道があります。

駅を背にして青梅街道を左にまっすぐ5分ほど進むとコンビニ(セブンイレブン)があるので、目の前の横断歩道を渡りましょう。

すると半分シャッターが降りてる建物があります。日によっては行列が出来ているので分かりやすいはず。

吉田カレー 入り口

「こんな店頭で、誰が入るんだろう・・・。」

「人気が出る前はちゃんとシャッター開いてたのかなぁ」

色んな妄想が捗る。

吉田カレーは2階に店舗があり、シャッターの奥には階段が続いていて当然階段も行列。食べ終わった人と並んでいる人がすれ違うのはギリギリで、階段も急なのでなかなかデンジャラスな行列を体験することができる。

入店前の張り紙 〜ルールが守れない場合〜 

言うこと聞かない人はこちらのいずれかのルートなります。※ルーは選べません。

店に入る前に、いきなり脅しをかけてくる。ルーは選べても悲しいよ。

この時点で何のルールも分からないので、気弱な人なら逃げ出してしまうだろう。だが、私は逃げない。吉田カレーを食べに電車で1時間以上かけてきたのだから!!

ドアを開けて中に入るタイミングは客のさじ加減

ドアの前まで来てもホール担当のスタッフがいるわけではないので、いつまで経っても店内に案内されません。

ドアから店内を覗くと店内にも行列ができており、入れるスペースがあれば勇気を出して勝手に入店しましょう。入店する為のルールはないので安心してください。

※中には椅子が3つ置いてありますが、3人しか中に入って良いと言う訳ではありません。

店内の行列は社長室の横

やっと入店。店内の内装やカレーの芳しい香りが漂いお目当のカレーも目前!!

店内で待てる人数は3人〜6人ほど。テーブル席が4つに対し、4人用のテーブルが1つの計8名までなら同時に座るスペースがある。
店内の行列=座れる座席数なので、1回転もすればカレーにありつけるのだ。

店内の行列中にも飽きない工夫が凝らしてあり、その中の一つ社長室の説明書きだ。

社長室

これが、吉田カレーの社長室。要はトイレだ。そして写真が見難くてごめん。

カレー屋と言うこともあってなのか、”トイレ”と言う言葉にはとても敏感だ。

カウンターは4席しかないが、隣との距離が広い

先ほど説明した通り、MAXで8名しかない小さな店舗を、キッチンから洗い物やお会計まで全て一人でこなしている。

カウンター

毎日のように行列が出来るような店舗なので、客と客の距離を詰めてもっと人が入るようにすれば回転率も上がって利益も上がるはずなのに隣の人との距離が驚くほど遠い。

体感的には腕を伸ばせば触れるくらいの距離感。お行儀が相当悪くても、隣の人に迷惑をかけるのは難しいぞ、これは。

これさえ守ればOK!!吉田カレー鋼鉄の掟4か条

吉田カレー鋼鉄の掟4か条

1) 混雑時は勝手に席に着かないでください。

店主が店内全ての席を把握、提供のタイミングを図るために時間を調整しながら席へ案内してくれます。多分。

とにかく声がかかるまでは、店内の行列エリアで待機しておけばOK。

2)注文はこちらから伺います。

席に着くとメニュー表があるので、店主にオーダーを聞かれるまでに注文するメニューを決めましょう。
また、テーブル席へ案内される場合は、先に注文してくれと店主から一言あるので、席に着く前に注文するメニューを決めなくてはいけません。

なんとなく空気感が重いので、『早く決めなくては』という気にはなりますが、実際は優しそうな店主なのでゆっくり決めても良いでしょう。

3)テーブル席は手が空いた時のみ案内します。そしてセルフサービスです。

カウンターの場合は、カレーが盛り付けられたら提供してもらえますが、テーブル席の場合はキッチンまで取りに行かなくてはなりません。

と言うのも、内装的にキッチンからテーブルまでのアクセスが悪く、行列の客の前を通ってカレーを運ばなければいけないのでセルフサービスとなっています。

4)カウンターでくっついて座らないでください。

イチャつくなってことでしょうか。

とにかく椅子を動かして店主の仕事を増やさなければ良いのではないでしょうか。

掟を破った場合

掟を破った場合、明確な刑罰が用意されています。

少しでも早く安く提供するためです。ご協力お願いします。守っていただけない場合は放置プレーの刑です。

まだこんなジョークは序の口、可愛いもの。メニューを見たら店主の自由奔放な感じが全開です。

これは頼んどけ!!注文必須トッピングを紹介するぜ

吉田カレーのカレーは甘口と辛口、そしてMIXの合計3種類しかありません。注文方法としては、まずは、カレーのルーの種類とご飯の量を選びます。

カレールーに使用している肉類は全て国産です。小麦粉は使用しておりません。固形の具は入っていませんが、ルーにはたくさんの野菜、果物、肉が溶け込んでいます。

ルーの種類を選択

  • 甘口
  • 辛口
  • MIX

ご飯の量を選択

  • 200g @ 700円
  • 300g @ 800円
  • 400g @ 900円

トッピングを選択

ルーとご飯の量が決まったら、次はトッピングです。
トッピングは定番からオリジナリティのあるものまで、どれも魅力的且つダイナミックでついつい自分好みにカスタマイズしてしまいます。
トッピング

  • 豚 @ 250円
  • キーマ @ 350円
  • 中華アチャール @ 150円
  • 青ネギ @ 150円
  • 焼きチーズ @ 100円
  • 納豆 @ 100円
  • 温泉卵 @ 100円
  • 鰹節 @ 50円
  • フライドオニオン @ 50円

赤くしたトッピングは特にオススメ。(私が)

“豚”は、国産の豚を使用し、とろとろに煮込まれスプーンで簡単にほぐれるほど柔らかい。脂身も多いがボリュームもあるので250円と言う値段は納得。

豚

キーマは、豚ひき肉も甘味噌に、卵黄を乗せたトッピング。これがあるのとないのじゃ見た目の鮮やかさだけではなく、カレーにより深みを与えてくれる。

キーマ

中華アチャールは、国産の大根、人参、生姜を特製のスパイスで味付けした漬物。個人的に一つしかトッピングできないと言われたら、中華アチャールを選ぶほど大好き。
福神漬け的なものかと思って食べてみると、様々なスパイスの実が配合されておりプチッと噛むと口の中にスパイスの香りが充満。特にケッパーと山椒的な味わいのあるスパイスは個人的に大ヒット。今度中華アチャールを自作してみようかと模索中。

中華アチャール

焼きチーズは、とろけるチーズをカレーの上にまぶし、バーナーで豪快に焼き上げる。
焦がしたてもチーズの香ばしい香りと、噛むとジュワッと溢れ出る旨味の油が食欲を掻き立てます。

バナナジュースも絶対イッとけ

注文の仕方や掟のことで頭がいっぱいで忘れがちですが、忘れてはならないのがバナナジュース。

200円でグラスいっぱいに注がれ、細いストローで提供されます。

もともと少しづつしか吸えないストローなのに、バナナジュースの比率がバナナ8:ミルク2くらいのドロドロ加減で全然吸えません。しかしちびちび飲んでも濃厚なので、飲み応えがありカレーを食べ終わってもまだバナナジュースが残っていると言う環境が作り出しやすいです。

バナナジュース

カレーを食べた後のバナナジュースは、より甘みを引き立たせ2回楽しむことができる代物です。

毒舌だけど、持ち込みOK

メニューを見ると以下のような記載が見受けられる。

「超めんどくさいから」 

「食べ物を粗末にするやつは大嫌いです。」

「 気に入らない方は他に行ってください。こちらも売りたくありません。」

他のお店のメニュー表では決して見ることができない言葉。しかし中には「お酒や飲み物などの持ち込みはOK」との記載があります。もうなんなんでしょう??私が知ってる飲食店の常識をいくつ壊したかわからないくらい私の常識が通じないお店です。人間味しか感じません。

吉田カレーのカレーは旨いのか

掟がどうとか、行列がどうとか、トッピングがどうとか色々話してきましたが、そこまでして吉田カレーは食べたいカレーなのかと聞かれたら、私は『一度は食べておきたい価値のあるカレー』と答えます。

しかしトッピング無しの吉田カレーを食べるのは、セルゲームで悟空が死んだ時の悟飯と悟空が生きてる時の悟飯くらい戦闘力に差があります。

まず、スパイシーと言うよりもフルーティーな印象を受けるカレーです。俗に言う、野菜と果物の甘さを抽出した優しいタイプに該当します。このタイプのカレーに言えることは、パンチがない点。

そこに甘味噌を使ったキーマや、多くのスパイスを使用した中華アチャールなど味の濃いトッピングを足し算することで、味の変化とコク、奥行きを感じることができるのです。

と言うのも、私がしょっぱいものが大好きだからこんなアドバイスをするのであって、あっさりした野菜の優しいカレーが食べたい人であれば、濃いトッピングをしない方が美味しく食べられます。

平日の混雑状況

私が訪問したのは、2月末の寒空の中、平日の12時15分と言うランチタイムのど真ん中に並んだ阿呆です。

店の外に2名ほどの行列ができていたので、階段と店内合わせると約10番目くらいだろうか。

チーズをバーナーで炙ったり提供するまでに少し時間のかかるトッピングもあり、一概には言えないけどカレーの盛り付け速度は1杯約1分〜2分なので、待ち時間は基本前の客が食べ終わるの待ち。
※カレーは一人分ずつではなく、配膳待ちの客がいればまとめて作るスタイル。

私は一皿+バナナジュース1杯を15分ほどで平らげた。お会計や食器を片付けてテーブルを拭いたりする時間も考慮に入れて計算してみる。

  • 食器片付け・台拭き・水提供:1分
  • 注文:1分
  • カレー盛り付け:2分
  • 客が食べる時間:15分〜20分
  • お会計:1分

合計で、一人当たりの滞在時間は約25分。10人待ちの場合であれば3回転後に席が回ってくるので、待ち時間は約45分ほど。
実際行列に並んだ時間もそのくらいだったので、この計算は参考になると思う。

並んでも食べたい!!カレーの概念が変わるカレー

吉田カレーは、フルーティーな味と香り、トッピングによって大幅に味の変化を楽しむことができる。

一つの皿の上に、いくつものアトラクションが散りばめられたような楽しさがあり、最後まで飽きることなく完食してしまう。

no1

お店やメニューに記載のある掟や、脅しのようなメッセージはなるべくお客さんを待たせないように、客にルールを与えた不器用な店主の憎い
演出だと思う。

この記事書いてたら、ま〜〜た食べたくなってきた。

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